本所所在地 | 東京都目黒区 | 業種 | インテリア関係 |
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診断実施先所在地 | 東京都目黒区 | 対象区分 | 店舗・事務室 |
敷地面積 | – | 専有面積 | 300㎡ |
全体の階数 | 地上7階地下1階 | 自社の専有階 | 5階 |
築年数 | 20年 | 従業員数 | 54名 |
特徴的なエネルギー使用機器・設備 | – |
省エネ対策検討項目
エネルギー使用量と分析
現地調査における省エネのポイント写真
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1.温度計による室温管理 | 2.棚上の蛍光灯の間引き | 3.ウォーターサーバー利用の見直し |
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温度計を設置し、空調の設定温度ではなく室温によって各フロアに適した空調利用のルールを決めたほうがよいでしょう。 | 棚のすぐ上に設置されている短い蛍光灯で、不要と思われるものが何箇所かありました。実際にその場で仕事をする方の意見を聞きながら間引きを実施するとよいでしょう。 | ウォーターサーバーは、冷水と温水を24時間保つため、消費電力が多いです。お湯は電気ケトルを利用したほうが省エネになります。 |
総合所見
- 4階ショールームと5階執務室では室内の条件が異なるため、空調の設定温度を統一することはできないと思われます。それぞれのフロアの各所に温度計を設置し、空調の設定温度ではなく室温により、各フロアに適した空調利用ルールを決めたほうがよいでしょう。
特に、4階ショールームは22度設定で空調を運転していましたが、室温が25〜26℃まで上がっており少し暑く感じました。これは、展示品の厚手のカーテン生地により暖かさが逃げにくいためと予測されます。設定温度を下げて快適な室温を調査し、その室温を保つように心がけるとよいでしょう。
5階の空調温度の設定は25、6℃にしていますが、温度計を設置し設定温度の見直しを検討してください。夏の温度設定も同様です。 - 5階執務室内の温度差を解消するためには、空調の吹き出し口に向かってサーキュレーターを利用することをおすすめします。特に夏は、窓側や壁際などの熱い空気を吹き出しに送って室内の空気を循環させると、温度差は緩和されます。
- 5階奥の棚倉庫は空気の流れが悪く、職場環境がよくありません。間仕切りの開口部や出入り口から中の空気を外に吐き出す工夫が必要です。CO2は下に溜まるため、空気を循環させるようにサーキュレーターを設置すると改善されることが期待されます。
- 5階入口は蛍光灯を外し、社名看板や電話など部分的にLEDスポットライト当てると、見栄えも良くなり省エネになります。
- 棚のすぐ上に設置されている短い蛍光灯(20W×2)は、間引きをしても問題ないと思われます。実際にその場で仕事をする方の意見を聞きながら蛍光灯の間引きを実施するとよいでしょう。蛍光灯の間引きは、業務に支障が出ないように実施することが大切です。
- 4階ショールームの照明はすでにLED化されているため、現状で問題ありません。5階の蛍光灯は古いタイプのものになるため、管理会社の方と相談しながら省エネタイプの蛍光灯の導入を検討されることをおすすめします。
- トイレの便座保温・温水設定は季節に応じたルールを作るとよいでしょう。温水は11月〜4月の利用、便座は12月〜3月の利用を目安に社内で利用者の意見を聞きながらルールを作ると、社員の理解度も高まります。また、便座はフタをすると節電モードになります。
温水や便座の設定温度などのルールは社内で周知徹底するよう呼びかけましょう。 - パソコンは外出時の電源OFFに追加し、マイクロソフトのWindows PC 自動節電プログラムでオートスリープの設定を社内で周知徹底することを推奨します。このソフトを使用すると、30%程度の省エネが期待できます。
1台のデスクトップパソコンと17インチディスプレイでは最大で700W程度の電力を使用するため、年間1000kWhの電力を消費し、電気代は約17,000円かかります。 - ウォーターサーバーは常に 冷水と温水を供給できるように保つため、電力を使います。温水利用を停止、またはヒーターのついていないものに変更し、お湯は電気ケトルを利用したほうが省エネになることが予測されます。
- 空気清浄機、ウォーターサーバーなどの機器にコンセント用電力(ワット)モニターを設置し、電力使用状況の見える化をして管理することを推奨します。