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小規模・中小事業者への無料省エネ勉強会

プログラム

  • 第一部 講義
  • 第二部 ディスカッション・質疑応答
  • アンケート

平成25年10月29日、江戸川区内の事業所(エレベーター保守)にて「節電、省エネ勉強会」が開催されました。
質疑応答も活発に行われ、社員の皆さんの省エネ・節電への関心の高さがうかがえました。
講師には、環境経済株式会社・代表取締役・尾崎氏をお招きしました。

第一部 講義


節電・省エネ勉強会のテキストを基に講義は進められていきました。
まずは、省エネを身近に感じていただくために、家庭での省エネ対策について以下の説明が行われました。

  • 電気冷蔵庫は、24時間365日、常に使用しているため家庭における電力消費量の割合は一番多い。物を入れすぎず整理することで節電が期待できる。
  • 照明器具は、電気冷蔵庫に次いで2番目に多い。LEDに変えることで節電効果が期待できる。
  • テレビは、ブラウン管テレビで25インチ程度のものから、液晶テレビ40インチ以上のものに替えている場合は、液晶テレビの方が電力消費量が増えている。
  • エアコンは、使う期間が限られているため、電気冷蔵庫、照明器具、テレビと比較すると、トータルでの電力消費量は低い。
  • 待機電力は、全体の電気消費量の約10%程を占めている
  • 電気代値上げに伴い、今までと同じ電気使用量でも電気代が約20%高くなっているので、電気代を下げるには、電力使用量を減らすしかない。
  • ガスも原料費調整制度により毎月料金が変わる。最近まで円安の影響を受けて料金は上昇傾向にある。(電気も同様)
  • 家庭用エアコンは2000年以前の機器であれば、最新機器は省エネの性能が50%程上がっているので買い換えても3〜4年でコストを回収できる。業務用エアコンであれば2003年以前の機器であれば、最新機器は性能が30%程上がっているので節電が可能である。
  • 電気を熱に変換する機器であるアイロン、ヘアドライアー、IH炊飯器、食器洗い乾燥機などは電気代がかかる。例えば炊飯器で6時間保温するなら電子レンジで1分温める方が節電になる

など

社内のエネルギー使用量の現状を知る

現状は以下のような傾向であることが説明されました。

  • 年間エネルギー使用量で飛び抜けているのはガソリン代である。8月は車内でエアコンを使用することもあり、さらにガソリン消費量が上がっている。
  • 年間約246万円(2012年度実績)の電気代とガソリン代を10%削減した場合、24万円の節約になる。仮に会社の利益率が3%だとしたら、売上を800万円伸ばしたのと同じ効果になる。
  • 2013年8月の空調機器更新により前年、前々年比で電気使用量が大幅に下がっている。電気料金の値上げにより電気代自体は下がっていないが、本来大幅に電気代が上がるところを、省エネによってこれだけに抑えられたということになる。

など

昨年度(2012年)省エネ診断後の取り組み

[実施したこと]

  • 温度計の設置
  • 季節別設定温度の周知(夏27℃、冬20℃)
  • 空調機の更新(天井埋込み式、2台)

[検討したが実施には至らなかったこと]

  • 照明のLED化は、費用がかかりすぎるため導入に至らず。
  • ミニホットマットを試験導入したが効果が感じられなかったため社内に浸透せず。

更なる省エネのポイント

  1. ガソリン代
    2012年度は193万円かかり、エネルギー費全体の78%を占めている。これを改善するため省エネ効果が期待できる運転方法について、配布テキスト「地球と走ろう 環境にやさしいエコドライブで」の資料を基に説明がされた。
  2. 電気代
    2012年度は52万円掛かっている。空調機を更新され、電気使用量は改善されたが、電気料金の値上げがあった。今後さらには、空調効果を高めるための対策や、照明、OA機器の使い方を見直していく必要がある。

意見交換・質疑応答

※以下の質疑応答の内容は当該事業所に関してのものであり、対応策は環境によって異なりますのでご了承ください。

受講された社員の方々から以下の質問があり活発な意見交換が行われました。

Q1
お湯は電気ポットに保温したままと、使用する度に沸かすのとではどちらが安いか?

回答
電気ポットの保温機能は常時電気を消費している状態です。電気ケトルなどで使用する度に沸かした方が省エネになります。保温機能を使う場合は、お湯を使うのが集中する昼休みなどの時間帯だけにした方がよいでしょう。

Q2
床暖房(ガス)はエネルギー使用量が掛かるものなのでしょうか?

回答
床暖房は快適性が高い一方でエネルギー使用量は掛かります。ただし、同じ床暖房でも電気よりガスの方が安いようです。

Q3
事務所の照明は家庭用シーリングライト(LED)で代用できるものでしょうか。

回答
試験的に導入してみる手はありますが、事務所の広さに照度が対応できるだけの家庭用シーリングライトの数を設置することを考えると、通常の事務所用のLED照明の方が有効だと考えられます。

Q4
ミニホットマットを使用するのと、エアコンの温度を上げるのは、どちらが効果的でしょうか?

回答
エアコン温度を上げても、社屋の構造上、下が駐車場なので床の温度が低く、足元はなかなか暖まらないと思われます。改善するにはミニホットマットの下にダンボールを敷くのも効果があります。また、サーキュレーターを使用して空気を上から下に循環させることで暖房効果が高まります。

Q5
照明の単位のワットとルーメンは何が違うのでしょうか?

回答
ワット(W)は実際に消費される電気エネルギーを表し、ルーメンは光の強さ(強度)を表しています。同じルーメン(光の強さ)で、蛍光灯とLEDとでワットが異なること(LEDの方が少ないワット=エネルギー)になります。

最後に受講者の方々に、勉強会に対するアンケートにご記入いただきました。

配布資料

配布資料・省エネ診断カルテ
・節電・省エネ勉強会テキスト
・地球と走ろう 環境にやさしいエコドライブで
・省エネ実践ガイドブック
・省エネルギー対策[基礎編]
・節電・省エネ勉強会受講者アンケート