セミナーのご紹介 〜省エネ・温暖化対策を新たな成長の原動力に〜今すぐできる中小企業向けヒント集

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小規模・中小事業者への無料省エネ勉強会

プログラム

  • 第一部 講義
  • 第二部 意見交換・質疑応答
  • アンケート

平成25年8月19日、江東区内の事業所(釣用品卸売業)にて「節電、省エネ勉強会」が開催されました。
質疑応答も活発に行われ、社員の皆さんの省エネ・節電への関心の高さがうかがえました。
講師には、環境経済株式会社・代表取締役・尾崎氏をお招きしました。

第一部 講義

節電・省エネ勉強会のテキストを元に講義は進められていきました。
まずは身近なところで家庭での省エネ対策について以下の説明が行われました。

  • 一般家庭では平均で年間約30〜35万円ほどのエネルギーコスト(電気、ガス、水道)が掛かっているがこれを10%削減することは難しいことではない
  • 電力は原子力発電から火力発電にシフトしたことで昨年度より電気料金が上昇しているので改めて見直す必要がある
  • 電気を熱に変換する機器であるアイロン、ヘアドライアー、IH炊飯器、食器洗い乾燥機などは電気代が掛かる

など

社内のエネルギー使用料の現状を知る

現状は以下のような傾向であることが説明されました。

  • 電力使用量は料金値上げの影響もあり2013年になってから増加傾向にある
  • 2月頃になると電力使用量が上がっているが、これは空調機だけではなくヒーターの使用などが関係していると思われる

など

今後も電気料金の値上げにより、今までと変わらないエネルギー使用でもコストが高くなる可能性があるため省エネ対策をおこなっていく必要があります。又、家庭の省エネと同様、企業でも省エネによる10%削減は可能です。

昨年度(2012年)実施された主な改善点の確認

昨年度の省エネ診断後に実施された以下の改善点について説明がされました。

[5F] ビニールカーテン設置
[屋上] 室外機や屋上面への散水
[4F、5F、2F休憩室] 遮熱フィルム

現状の問題点

省エネ診断後に改善策を実施しているが、今後も改善できる問題点があることが説明されました。

[全体] 電気料金値上げに伴い、社内の電気料金が増加している。
震災直後と比べて省エネ意識が緩んできている。
[5F] 室内の温度差が激しい。窓側が暑く、エレベーター側が寒い。
[1F〜4F] 空調の効きが悪く、暑い。

震災直後の省エネ意識と比較すると日本全体で希薄になってきている傾向があり、実際にエネルギー使用量が上がってきています。これについては一人一人ができる範囲で省エネを心掛けていく必要があります。

今後の改善可能なポイント

事前訪問で撮影した社内の写真を元に、以下の改善可能なポイントが説明されました。

  • スリットカーテンで、執務スペース、作業スペースを分けることで空調効率が上げることができる
  • 倉庫内の空調の吹き出し口のそばに荷物があると空調効率が落ちるので、何m以内には荷物を置かないなどのルール作りをした方がよい
  • 作業時の導線などを再度検討することで、照明の間引きを行える余地がある

など

意見交換・質疑応答

※以下の質疑応答の内容は当該事業所に関してのものであり、対応策は環境によって異なりますのでご了承ください。

受講された社員の方々から以下の質問があり活発な意見交換が行われました。

Q1
照明の人感センサーはどれくらいの効果があるのか?

回答
効果はあるが設備費用が掛かります。不特定多数の人が利用する場所にはお勧めしますが、主に社員が利用する場所であれば、社員の皆さんが省エネのルールを守るという対応の方が良いでしょう。

Q2
エアコンを点けたり消したりするのと、点けっぱなしではどちらの方が電気料金が掛かるか?

回答
エアコンの機器によって異なりますが、コンセント型電力計を使って検証すると良いでしょう。
部屋の気密性によっても異なります。気密性が低い場所での点けっぱなしは無駄が大きくなります。

Q3
事務作業と商品ピッキングなどの動く作業とでは、体感温度が異なるためエアコンの設定温度も変わると思うが、その認識で良いのか?

回答
空調の設定温度は、作業環境に合せて必要な対応をしていただければよいでしょう。
それよりも、物の配置、空気の流れ、導線などの改善で空調効率を上げる検討をしてみてください。

Q4
休み明け、連休明けにエアコンを稼働させる場合、弱で時間を掛けて冷やした場合と強で短時間で冷やした場合では電気使用量は変わるものなのか?

回答
エアコンの起動が集中して使用電力が急激に上がることで、電気の基本料金が高くなってしまっているという場合もあります。
エアコンごとに起動時間をずらすなどして、最大使用電力を抑えることも重要です。また風量の強弱よりも設定温度の高低の方が電力量への影響が大きいので、急速に冷やしたいからと言って設定温度を下げることはしない方が良いでしょう。

最後に受講者の方々に、勉強会に対するアンケートにご記入いただきました。

勉強会後の省エネチェック

勉強会後に赤外線温度計や照度計を使用して再度各フロアのチェックが行い、さらに改善可能なポイントについての説明がされました。

配布資料

・省エネ診断カルテ
・節電・省エネ勉強会テキスト
・省エネ実践ガイドブック(参考資料)
・省エネルギー対策[基礎編](参考資料)
・節電・省エネ勉強会受講者アンケート