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小規模・中小事業者への無料省エネ勉強会

プログラム

  • 第一部 講義
  • 第二部 ディスカッション・質疑応答
  • アンケート

平成26年1月20日、目黒区の事業所(インテリア関係)にて「節電・省エネ勉強会」が開催されました。
省エネ診断結果を熱心に確認されるなど、社員の皆さんの省エネ・節電への関心の高さがうかがえました。
講師には、環境経済株式会社・代表取締役 尾崎氏をお招きしました。

第一部 講義


事前調査に基づき作成された「省エネ診断カルテ」の結果をお伝えし、それを基に考えられる対策を議論しました。また省エネを進めるにあたって基礎知識も学ぶことができ、とても実践的な内容となりました。

社内のエネルギー使用量の現状を知る

現状は以下のような傾向であることが説明されました。

  • 省エネに取り組んでいることがうかがわれるが、省エネ診断の結果から、期待していたほど効果がなかった。
    省エネルールの社内周知徹底、空調効果を高めるための対策や、OA機器の使い方の見直しなど、さらに省エネできる余地がある。
  • 4階ショールームと5階執務室では室内の条件が異なるため、空調の設定温度を個別にする必要がある。それぞれのフロアの各所に温度計を設置し、空調の設定温度ではなく室温により、各フロアに適した空調利用ルールを決めたほうが良い。
  • 5階執務室内の温度差を解消するためには、サーキュレーターを利用して空気を循環させるとよい。特に夏場は窓側や壁際などの熱い空気を空調の吹き出し口に送ることで温度差は緩和されると考えられる。
  • 5階奥の棚倉庫は空気の流れが悪くなっている。サーキュレーターを設置し、間仕切りの開口部や出入り口から中の空気を外に出すように空気を循環させると改善されることが期待される。
  • 5階入口は蛍光灯を外し、社名看板や電話など部分的にLEDスポットライト当てると、見栄えも良くなり省エネにもなる。
  • 5階の蛍光灯は古いタイプのものになるため、管理会社の方と相談しながら省エネタイプの蛍光灯の導入を検討されることを推奨する。
  • トイレの便座保温・温水設定は季節に応じたルールを作る。温水は11月〜4月の利用、便座は12月〜3月の利用を目安に、社内で利用者の意見を聞きながらルールを作ると、社員の理解度も高まることが期待される。
  • パソコンについては、外出時はディスプレイモニターの電源をOFFにし、本体はマイクロソフトのWindows PC 自動節電プログラムでオートスリープの設定を社内で周知徹底することを推奨する。このプログラムを使用することで、30%程度の省エネが期待できる。
  • ウォーターサーバーは常に 冷水と温水を供給できるように保つため、電力消費が大きい。温水の利用を停止、あるいはヒーターのついていないものに変更し、お湯は電気ケトルを利用した方が省エネに繋がる。

省エネを進めるにあたっての基礎知識

  • 一般的な家庭内での電力使用量は、電気冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコンで4割以上を占めている。
  • 電気製品のコンセントを入れているだけで消費している待機電力の量は結構大きい。スイッチを入れた際に「ピッ」と電子音が鳴る家電は待機電力が高い傾向にある。
  • 電気製品の中でも、電気を熱に変える機器は特に電力使用量が大きいので注意が必要。
  • 電気料金には、使用電力量の料金の他に、燃料費変動の調整額(増額傾向)、再生可能エネルギー促進の賦課金、太陽光発電促進の賦課金といった上乗せ金額がある。
  • 電気ご使用量のお知らせには、昨年同月と比較した使用量の増減が表示されていて、省エネ・節電の効果がわかるので参考にするとよい。
  • ガス料金は、シェールガス開発の影響によって天然ガス価格が下がるまでは、当面上昇傾向。
  • 省エネはコスト対策でもあるので、投資費用対効果を検討することが大切。
  • 電球(白熱球)は、高価なLEDに変えなくても、電球形蛍光灯に変えることでも省エネ効果はある。

など

さらなる省エネのポイント

  • ショールームをLED化したにもかかわらず、電力使用量が対前年で上がっているので、空調、照明、その他電力消費機器の使用状況を確認する必要がある。
  • セクションごとの空調の利用方法、照明・OA機器の使用方法をルール化し、社内周知を徹底する必要がある。

質疑応答

Q1
「中小企業向け省エネ促進税制」は何回でも応募できるのですか?

回答
この税制は東京都から毎年公募されています。年度ごとに新たな省エネ設備を取得すれば、応募することができます。

Q2
蛍光灯をつけっぱなしにした場合と、点灯消灯を繰り返す場合では、どちらが省エネになりますか?

回答
蛍光灯のタイプにより異なります。グロースタータータイプ(古いタイプ)は点灯時に電気を消費しますが、ラピッドスタータータイプは点灯時にそれほど電気を消費しません。さらに最新の高効率型のものは点灯時にほぼ余分な電気は消費しません。

Q3
ウォーターサーバーの利用を見直して電気ケトルでお湯を沸かした方が良いとありますが、お湯を沸かすとき、瞬間的にエネルギーを多く消費しないのですか?

回答
電気ケトルは瞬間的に電気を使いますが、ウォーターサーバーは常時冷却と温めをしているため、電気を多く使用すると思われます。利用頻度を調査し、利便性なども考慮して社員の皆様で利用方法の見直しをご判断いただければと思います。温めはやめて冷却のみにすることでも省エネになります。

Q4
夜帰るときにウォーターサーバーの電源を切った場合、翌朝起動時の電気消費量は高いですか?

回答
夜間電源を切った方が省エネになりますが、電源を切ってはいけないとするメーカーもあるため、メーカーに確認することをお勧めします。

Q5
適正なアンペアはどのようにして調べれば良いのですか?

回答
絶えず使用する電化製品のアンペアを足すことで目安が出ます。一般的に、エアコンが1台ある家庭では30A程度、エアコンが2台ある場合は40A程度だと思います。また、ブレーカーは5分程度過剰な電流が流れた場合に落ちます。

Q6
エアコンの室外機への散水対策は、暖房時は必要ないですか?

回答
暖房運転時は必要ありません。夏は熱い空気を排出しているので、室外機自体が直射日光により熱せられると性能が落ちてしまうため、散水あるいは直射日光を避ける工夫が必要です。また、置き場所も壁際から少し離して、壁とのすき間を空けて設置した方が良いです。

Q7
トイレの換気扇は1日中回す必要はありますか?

回答
臭気が気にならなければ1日中回す必要はありません。換気扇は空調した空気を逃がしてしまうため、必要時のみ回すのが良いと思います。

Q8
空気の流れがよくないエリアは具体的にどうしたら良いですか?

回答
パーテーション等の区切りが多いと空気が滞留し、空調の効率が悪くなります。室内レイアウトを再検討し、またサーキュレーターを活用するなど、空気の流れを良くする工夫をするのが良いです。空気の流れが悪くよどむとCO2濃度が上がることにもなります。

Q9
室内は何度が適温ですか? また、湿度も関係してくるのですか?

回答
温湿度計を設置していただき、皆様で決めていただくのが良いです。デスクワークの人と身体を動かす仕事の人とでは体感が異なりますので、皆様の働きやすい条件を決めてください。湿度は、冬は50%以上、夏は70%以下が理想です。また、加湿器は周辺にしか効かないためオフィスのように広い場所では効果はあまり期待できません。また、冬の暖房の設定温度を低めにして、ミニマットを使用すると省エネ効果があります。

配布資料

配布資料・省エネ診断カルテ
・節電・省エネ勉強会テキスト
・省エネ実践ガイドブック
・省エネルギー対策[基礎編]
・節電・省エネ勉強会受講者アンケート