省エネ実践ガイドブック追補版 3-1.省エネ対策 〜省エネ・温暖化対策を新たな成長の原動力に〜今すぐできる中小企業向けヒント集

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省エネ対策

(1)空調換気設備

  1. 空調機の設定温度の設定と順守励行
    空調機のリモコン操作管理者を定め、管理方法をリモコンのそばに掲示するなどして、従業員に周知する。
    急速に冷房または暖房をする場合は、設定温度を下げたり、上げたりするより風量を急風などにし、部屋全体の空気循環させる方が電気使用が少なく省エネになる。
  2. 室内温度計の設置
    空調機の設定温度と実際の室温は一致しないため、業務に支障をきたさないようにする室温管理は温度計で行う。
  3. 空調機の運転始動と停止ルールの設定と励行
    始業、終業時の空調のON・OFFをルール化し、共用部、会議室、食堂、休憩室など個別に管理する。

    空調機の運転始動と停止ルールの設定と励行 空調機の運転始動と停止ルールの設定と励行
  4. 空気送風機、換気扇等の運転停止
    空調使用時、換気は建築基準で定められたCO2濃度以下の場合は換気を停止し、空調効率を上げる。CO2濃度計で計測し、1000ppm以下であれば換気は不要。
  5. サーキュレーター等による気流の循環
    サーキュレーター、扇風機を使い気流を循環させ、室温を均等にする。
    室内の温度分布を調べ、冷房時は暖気の溜まる場所より空調吹出口に風を送り、暖房時は天井から床に向かって送ることで部屋全体に気流を作り、温度のムラを解消する。
  6. 室外機への散水とフィン洗浄
    室外機の熱交換部のフィンに散水すると冷房能力が上がる。特に夏季の日中は効果があり、デマンド電力の抑制(契約電力超過防止)につながる。ただし、水道水に含まれるカルキがフィンに付着するため、定期的な清掃が必要になる。また井戸水は金属が含まれているためフィンを腐食することがあるので注意を要する。

    自動散水装置(夏季の日中に使用)
    自動散水装置(夏季の日中に使用)
  7. 空調機の時差立上げ
    複数の空調機がある場合、デマンド対策(一気に電力が上がらないように)として、空調の起動はタイマー機能を使用し、始業時に一斉起動させず、段階的な起動を行う。
  8. 室外機の日除け
    室外機に直射日光が当たる場合、日除けをすることで、冷房時の能力が向上する。
    ただし、日除けをする場合は、熱が発散しないと、空調の効率が落ち、電気使用量が増えてしまうため、室外機の放熱がこもらないよう、素材と取り付け方法に注意する必要がある。
  9. 空調の設備更新(高効率空調機への更新)
    15年前の定速型空調機に比べ、最新のインバータ式空調機では50%近い省エネが図れる。

    参考:三菱重工株式会社 省エネ試算ツールより
    自動散水装置(夏季の日中に使用)