省エネ実践ガイドブック追補版 2-1.空調換気設備 〜省エネ・温暖化対策を新たな成長の原動力に〜今すぐできる中小企業向けヒント集

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省エネ診断で指摘した主な改善点

(1)空調換気設備

  1. 空調機の設定温度の順守励行
    空調設定温度を管理していない事業所が40%あった。空調の設定温度は在室者の暑い、寒いにより、不特定者による変更が見受けられた。
  2. 空調機運転始動と停止ルールの設定と励行
    始業時間に空調の運転を一斉に開始していたり、食堂、休憩室などは利用時間に急速に冷やしたり温めたりするため、一気に使用電力が上がるため、空調始動時のルールを設定することで、急激な電力上昇を抑制する。
  3. 室内温度計の設置
    温度計を設置していない事業所が多くあった。1.の空調機の設定温度を順守する際、実際の室温を把握し、暑い寒いは個人差があるため、室温を管理しながら空調の温度設定をすることで、快適な執務・作業環境を確保できる。
  4. 空気送風機、換気扇等の運転停止
    事務所において空調使用時に換気扇を運転すると空調した空気を外に排出するだけでなく、扉の開け閉めや隙間から外気が流入し、空調に負荷を与え電気使用量が増加するため、必要に応じた空気送風機、換気扇の運転をする。
  5. サーキュレーター等による気流の循環
    サーキュレーターや扇風機を利用し、空調の冷気を執務者に向かって送り、冷感を高めている例が多く、室内の空気の空気循環が不十分で、温度のばらつきが解消されていない。空調している室内の暖気は天井部に、冷気は床付近に溜りやすく、夏季は空調に負荷がかかり、冬季は暖房効果が薄れる。
    冷房時は暖気の溜まる場所からり空調吹出口に風を送り、暖房時は天井から床に向かって送ることで部屋全体に気流を作り、温度のムラを解消する。
  6. サーバーの放出熱の室外放出
    ビルに入居している事業者は専用のサーバールームを持たず、パーテーションなどで仕切り、サーバー、ルーターなどのIT機器を収納しているケースがあった。これらは24時間稼働の上、熱放出が多く、熱が執務室内伝わり、空調の負荷を高めている。また、サーバールームに通常の空調機を使用していることが多く、サーバーを冷却する空気の循環が不十分な場合が見受けられた。熱は室外に放出し、執務室の冷気を取り組みなどの工夫することで、空調の負荷を下げる。
  7. 空調機のフィルター清掃
    室内機のフィルターが目詰まりすると、空気の吸い込み量が減り、空調の効率が悪くなったり、空調の温度センサーの反応が悪くなり適正な温度による運転を妨げてしまう。特に製造業の現場における空調機に汚れが付着したまま使用している例が多い。
改善を要する代表的な事例
① 空調機の運用方法、配置
(どの空調機のリモコンか明示がない。設定温度ルールの表示もない)
② 空調吹き出し口を塞いでいる
(吹き出す冷気を下向きにしているが、空調の効果が薄れる)
空調機の運用方法、配置 空調吹き出し口を塞いでいる
③ 換気装置の運用(季節に応じた換気方法がされていない) ④ 換気扇等の運転しっ放し(照明は消しているが換気扇を運転し、空調の冷気・暖気を屋外に排気している)
換気装置の運用 換気扇等の運転しっ放し
⑤ サーキュレーターの配置
(空調からの冷気をサーキュレーターで送っているが、棚などに邪魔され、十分な効果が現れていない)
サーキュレーターの配置