省エネ実践ガイド2-7 業務用ビル・事務所の省エネ 〜省エネ・温暖化対策を新たな成長の原動力に〜今すぐできる中小企業向けヒント集

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省エネ・節電を中小企業の経営に活かす

業務用ビルの省エネのポイント一覧

  省エネ対策項目 省エネ対策 コスト 削減効果
組織体制の整備 省エネ推進体制の整備 省エネ担当者の配置
目標と方法の設定
取組状況の点検
エネルギー等の使用量の把握 電力会社等の請求書等の管理
前年度との比較検証
運用対策 照明設備 空室・不在時のこまめな消灯
共用部のフロアごとの管理
共用部の照度管理
空調設備 冷暖房温度の推奨値へ変更
空室・不在時の空調停止の徹底
共用部のフロアごとの管理
季節ごとの設定管理
保守管理 照明設備 ランプ等の定期的な清掃・交換
空調設備 フィルターの定期的な清掃・点検
給油設備 定期的な点検の実施
設備導入 照明設備 高効率照明器具の採用
空調設備 高効率空調設備の採用
事務用機器 トップランナー(高効率)機器の採用

(参考:東京都「地球温暖化対策報告書作成ハンドブック」)

省エネ設備導入事例 高効率照明ランプの採用

初期コストが安いからという理由で、白熱灯や従来型の蛍光灯を使っていないか。
ランニングコスト、寿命等を考慮すると大きな省エネルギー効果を得られる。

省エネ設備導入事例 高効率照明ランプの採用

省エネ実施手順

  1. 現在の設備をチェックする
  2. 器具にあったランプの選定する

削減効果

40Wの白熱灯8台を電球型蛍光灯へ交換すると
年間約10,900円の削減導入コストは約5,500円

省エネ設備導入事例 蛍光灯の電子安定器採用

現在の設備が銅鉄型安定器を使用している場合、電子式安定器に更新すると約30%の省エネ、省コストになる。

省エネ設備導入事例 蛍光灯の電子安定器採用

省エネ実施手順

  1. 現在の設備をチェックする
  2. 電気工事が必要なため電気工事業者に費用を確認する。
  3. 古い安定器はPCBを使用しているので廃棄に注意する

削減効果

63Wの電子式安定器へ8台交換すると
年間約7,300円の削減導入コストは約20,000円

事務所の省エネ対策例 共用部照明管理

共用部の照明を一括で管理すると、もっとも労働時間の長い部署に合わせたり、もっとも出勤の早い部署と残業の多い部署に合わせると、非効率な運用となる。
部署ごとの労働形態を把握し、共用部の点灯、消灯をフロアごとに管理する

事務所の省エネ対策例 共用部照明管理

省エネ実施手順

  1. 部署ごとの労働状況を考慮する
  2. 手動の場合は、当番を決め、決められた時間に点灯・消灯する。
  3. 運用規則をつくり、効果確認する
  4. 効果の確認は公表する

削減効果

蛍光灯10灯を1日4時間点灯短縮すると
年間約3,024円(77kg-CO2)の削減

事務所の省エネ対策例 空調フィルターの清掃・点検

空調機のフィルターは、日々室内の汚れを除去する過程で粉じん等が付着する。フィルターを定期的に点検、清掃しないと、フィルターが目詰まりし空気の循環が悪化するため、空調の効率が落ち、消費電力が増加する。
空調機のフィルターを定期的に清掃し、空調効率を維持すると、省エネ、省コストにつながる。

事務所の省エネ対策例 空調フィルターの清掃・点検

省エネ実施手順

  1. フィルターの清掃は90%程度のビルで実施済という調査結果もあるが、定期的に実施しているか確認する。

削減効果

約3,000m2のビル、年間400,000kWh空調電力を使用するビルの設定温度を1℃変更すると
年間約300,000円(22,920kg-CO2)の削減

事務所の省エネ対策例 共用部空調温度の把握・設定

共用部は長時間とどまることが少なく、執務室と同じ室内環境は必要ない。上層階ほど熱が滞留しやすいため、一部のフロアの状況で全フロアを一律管理すると、温度のムラが出る。
共用部は執務室と異なった設定にし、フロアごとに温度管理する。

簡易的な温度計で十分!

省エネ実施手順

  1. 簡易的な温度計を冷暖房が当たらない、点検しやすい場所に設置する
  2. 適宜室温を確認して、空調の温度設定する
  3. 効果の確認する
  4. 運用規則をつくり、効果確認する
  5. 効果の確認は公表する

削減効果

約3,000m2のビル、年間400,000kWh空調電力を使用するビルの設定温度を1℃変更すると
年間約300,000円(22,920kg-CO2)の削減