省エネ実践ガイド2-2 冬期の電力需要の特徴 〜省エネ・温暖化対策を新たな成長の原動力に〜今すぐできる中小企業向けヒント集

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省エネ・節電を中小企業の経営に活かす

冬期の電力需要の特徴

(1)夏期との比較

  1. 冬期のピークは、夏期(14時頃)と異なり、朝・夕を中心に長時間となる。
  2. 夏期に比べ、夜の需要が下がりにくく、昼夜の差が小さい。

冬期と夏期の電力需要(kW)の特徴

冬期と夏期の電力需要(kW)の特徴(イメージ)
(出典元・平成23年11月 経済産業省 冬期の節電メニューより)

(2)大口需要家・小口需要家・家庭別の需要構造

  1. 大口・小口需要家の電力需要は、特に朝10時頃から最大ピークとなる。
  2. 家庭の電力需要は夕方から夜にかけて最大ピークとなる。

冬期平日の電力(kW)の使われ方

冬期平日の電力(kW)の使われ方(イメージ)
(出典元・平成23年11月 経済産業省 冬期の節電メニューより)

冬の使用最大電力

オフィスビルにおける使用最大電力(デマンド)の比較

最大使用電力が夏季にではなく冬季に出るケースがある。寒冷地は冬季に最大使用電力を記録すること多い。
原因として、年末年始の休業期間中、空調(暖房)を停止するため、建物の躯体が冷えてしまうことと、年始は一斉出社し、一気に空調、パソコン、OA機器、照明をつけるためである。
特に空調は、急速に温めようと設定温度を上げる傾向にある。

オフィスビルにおける使用最大電力(デマンド)の比較
(出典元・平成23年11月 経済産業省 冬期の節電メニューより)

対策

年始の始業時はピークが特定の30分間に集中しないよう空調の投入時間を始業1時間前から30分毎に順次投入する。
夜間の外気温が平年を下回った場合、降雪があった朝は注意が必要である。

オフィスビルの電力消費の特徴

1日の電気の使われ方
(冬期のピーク日)

電気による暖房を使用するオフィスビルは、館内を暖めるため、午前中にピークとなる。

電力消費の内訳
(冬期のピーク時)

電力消費のうち、空調用電力が約28%、照明が約33%、OA機器(パソコン、コピー機等)が約21%を占める。
これらで電力消費の約82%を占め、これらの節電対策が効果的。

オフィスビルにおける電力需要カーブのイメージ エアコン等の電気による暖房を中心とするオフィスビルにおける用途別電力消費比率

オフィスビルにおける電力需要カーブのイメージ
(出典元・平成23年11月 経済産業省 冬期の節電メニューより)

エアコン等の電気による暖房を中心とするオフィスビルにおける用途別電力消費比率
(出典元・平成23年11月 経済産業省 冬期の節電メニューより)

オフィスビルの節電対策例

照明

  1. ビル全体として適度な明るさになるよう照明の間引きや照度の低下等の節電する。
  2. 労働安全衛生法上の照度基準の下限値(350ルクス)を基本にビル全体で調整する。(例:750ルクス→400ルクス)

空調

  1. 空調を集中管理する場合している場合、個別の空調のスイッチをオフにする。
  2. 窓際に設置されている空調機器を使用する場合(下図)は、冷暖房同時運転による室内混合損失を避けるするため、建物全体が適切な温度(19℃)になるよう温度設定を室内中心部の空調温度設定を低くし、午後に温度が上昇したらスイッチを切る。
    注)空調方式によって対策が異なるのでビル管理者に相談する必要がある。

換気

CO2濃度を管理し、建築物衛生法及び労働安全衛生法上の室内CO2濃度基準(1,000ppm以下)をベースとし、過度な換気による暖房効率の低下とならないようにする。

換気

(出典元・平成23年11月 経済産業省 冬期の節電メニューより)