セミナーのご紹介 〜省エネ・温暖化対策を新たな成長の原動力に〜今すぐできる中小企業向けヒント集

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中小企業向け 冬の節電・省エネセミナー レポート 第二部(2011年12月1日)

~第二部 無料省エネ診断の結果から見える
中小企業の省エネのポイント~

カーボンバンク株式会社 代表取締役 中村 豪様

省エネ診断、概要のご紹介

夏の節電セミナーを6月に2回開催し、その延長として小規模事業者(従業員20名以下)の省エネ診断を30社ほど実施しました。

これらの規模の事業者は、ESCO事業などを活用できるほどにはなりにくい規模です。
従来の省エネ推進への取り組みでは対象となりにくかった小規模事業者への省エネ診断実施から見えてきたことを中心にご紹介します。
今日12月1日は、冬の節電初日という事もあり、皆様も参考にしていただければ幸いです。

この夏は7月1日~9月22日(東電管内)で、政府による電気使用制限が実施された結果、大規模停電や計画停電などがなく乗り切ることが出来ました。
冬のピークを迎えるに当たり、この冬はどういう対策が必要か。運用改善によりすぐできる、中小企業だからこそ出来る改善も多いのです。
都内の家具メーカーさんでは、経営者の横のつながりで省エネ診断を広げていただいたという事例もありました。

省エネ診断の調査方法

セミナー省エネ診断対象の事業者規模の紹介→テキストをご参照下さい。

小規模事業者対象なので、事前調査をなるべく簡素化できるよう工夫しました。
また、機器の仕様や、空調機のパッケージ式・集中式、照明のインバーターなどの言葉の意味もご存じない方が多く、診断当日の現地での確認により事前調査を補う必要もありました。
また電気等の使用料金は把握しているが、使用量の方は把握していないといった事業者も多数ありました。

現状の見える化(グラフ化)

エネルギー使用量をグラフ化するなど、見える化を行っている事業者も少なく、診断の事前調査による使用量データをグラフ化して見える化のお手伝いも行いました。
グラフ化して使用量の変動を見ていただくと、事業との関連性が見えるなど、事業者にとって新しい発見もがあったようです。

事前アンケートから見えたこと

エネルギー使用量の把握をあまりされていないことがわかりました。

エネルギー使用量と使用料金を把握することで、エネルギー単価の検証や比較が可能になります。

「電力料金の使用料のお知らせ」の見方について。
契約電力と使用量ピークとの比較が重要です。
低圧受電の需要家の場合は、使用量の昨年同月との比較が大事です。

グラフ化によって季節変動、生産変動との関連を見ることが出来ます。
グラフ化によって、どこに力を入れて省エネを行うとよいかが見えてきます。
そのためには、CO2チェックシート等を活用し、現状把握をしましょう。
(日商環境ナビサイトからダウンロード可能)

自社の設備ごとのエネルギー消費の把握もあまりされていないことがわかりました。
年に一度ぐらいは、台数やエネルギー使用量、設備の更新状況を調べてみましょう。
自社設備の確認は、省エネ推進の第一歩です。

診断カルテと診断結果のまとめ

診断カルテ診断カルテもA3用紙1枚にまとめ、分かりやすく、対策が講じやすい内容になるよう工夫しました。
カルテが出来上がるまで時間を要するので、今回の省エネ診断では、診断現場ですぐできる改善も行い、効果が得られました。

小規模事業者では、経営者のコミットメントが非常に大事です。

そして、この夏の節電経験を基に「どの程度であれば十分(適切)なのかを知る」ことが大事です。

省エネは、我慢することではなく、必要最小限を使っていくという発想で取組んでいただきたい。

省エネ診断結果から見た省エネのポイント

空調設備(夏場)

リモコン等に目標温度を明記しましょう。さらに、責任者の名前を併記するとより効果的です。
室外機に散水して空調効率を高めるようにしましょう。
散水は、熱交換部分(フィンの部分)に行うようにしましょう。
また、熱交換機は薄い板で出来ており、変形しやすいので注意して散水するよう心がけましょう。

家具工場(椅子製造)の事例

扇風機やサーキュレーターをうまく使い、空気の還流が出来るよう工夫している例もありました。
部屋を、使用しているスペースと使用していないスペースとにカーテンで仕切ることにより、冷房効率を高める工夫をしていました。
窓にすだれやグリーンカーテンを設置することによって、外からの熱を抑制していました。

室外機室外機の設置環境に注意しましょう。
室外機に植物のツタが張っている例や、室外機の背面が壁についているため熱交換効率が悪くなっている例もありました。

全熱交換機(ロスナイ)の使用方法や機能を理解していないケースが多いです。=つけっ放しor止めっ放し

→夏場・冬場はCO2濃度を管理し、なるべく熱交換しないよう(外の温度を室内に取り入れない)にしましょう。
中間期(春秋)は外気を導入し空調負荷を減らすようにします。

照明

ブラインドをうまく使って調光し、太陽の明るさで十分な場合は消灯しましょう。
事務所は500ルクス程度で十分です。
実際に調光しながら、現場で照明の間引きを行いました。
既に天井蛍光灯をLED照明に変更している事業者もありました。

見える化・啓蒙

エネルギー使用量グラフや節電行動計画を貼り出して、見える化を行っているケースもありました。
これは、社内の啓蒙に効果があります。

給水機・サーバー

加熱源は電力消費が多いので正しく管理しましょう。可能なら、保温機能など常に電気を使っている状態は止めましょう。

コンプレッサー(工場設備)

異音、稼働状況を日頃チェックすることで、省エネに繫がります。空気漏れのため電力ロスしているコンプレッサーもありました。