本所所在地 東京都千代田区 業種 卸売業(電子部品)
診断実施先所在地 東京都千代田区 対象区分 事務所
敷地面積 専有面積 140㎡
全体の階数 地上9階/地下1階 自社の専有階 3階
築年数 18年 従業員数 32名
特徴的なエネルギー使用機器・設備

省エネ対策検討項目

エネルギー使用量と分析

エネルギー使用量と分析

現地調査における省エネのポイント写真

1.空調機へのエアウィング取付け 2.設定温度を変更する前の工夫 3.温水・便座ヒーターの季節別設定
8階会議室の空調位置があまり適切ではありません。エアウィングや扇風機を利用して、局所的に冷却される状態を解消するよう心がけてください。 営業部はパーテーションのつい立てが空気循環を悪くする一因になっています。設定温度を変更する前に、空気の流れをつくるように心がけてください。 社内で季節に応じた「温水」「便座ヒーター」利用のルールを作り、周知遵守を行うとよいでしょう。

総合所見

社内で省エネ担当者が決まっていることや毎年省エネ目標を設定して取り組んでいることは、省エネを促進する上で非常に重要です。今後もぜひ継続してください。なお、社内での理解や協力を得るのに苦労をされているようですが、外部の者からの専門的な働きかけがよい機会になるものと思いますので、勉強会開催を有効にご活用ください。

【全体】

  1. 各フロアとも、照明スイッチへ点灯範囲が表示されていたり、空調のスイッチと対応機を明確に示しており、無駄な点灯をなくすための取り組みがされていました。また、照明については節電を意識した蛍光灯の間引きを実施しており、全般的に積極的な省エネへの取り組みが見受けられました。
  2. 昨年の電力使用量のグラフを見ると、7月から8月にかけて動力利用が極端に高くなっています。建物の構造上、空気循環がよくない場所が多く見受けられましたが、暑い季節の空調や扇風機利用方法を工夫することが大きな省エネにつながると考えられます。
    空調機は20年前の機種です。現在の最新型の高効率タイプの空調に更新すると、電気使用量が40%程度省エネになります。

【8階】

  1. 会議室の空調は壁際に配置されており、位置があまり適切でありません。利用状況に対して適切な温度を設定しても空気循環が悪いため、空調直下の人は寒く感じる一方で、その他の席の人は暑く感じ、設定温度をさらに低くすることにつながっていると考えられます。エアウィングを利用し、風を遠くまで送りましょう。壁際や窓際に扇風機等を置き、内側に向かって空気を送ることも空気循環をよくし、局所的に冷却される状態の解消になります。
    また、冬場は換気扇の利用を控え、暖かい空気を必要以上に排気しないように注意してください。
  2. 総務課の空調は性能が落ちています。通常吹き出し口の温度は通常は15℃程度ですが、22℃になっていました。ビルオーナーの方に相談して空調機の更新を検討されるのがよいと思われます。

【5階】

  1. 営業部は室内をパーテーションで間仕切りしているため、空気がパーテーションより上の部分で循環し、室内全体の暖冷気の循環を妨げています。不要と思われるパーテーションは撤去したり、横幅を狭めてすき間を大きくするなどして、空気循環を改善させるとよいでしょう。また、すでに設置されているエアウィングの角度を調節して風を遠くまで送りましょう。壁際や窓際に扇風機等を置き、内側に向かって空気を送ることも空気循環をよくします。設定温度を変更する前に室内の空気の流れをつくるように心がけてください。
    夏は、暑い場所に扇風機やサーキュレーターを置いてエアコンに向けて暑い空気を送ると、エアコンからの冷気との循環が促されて室温のムラが減ります。
    また、日中それぞれが営業で出入りする時間帯に比べ、夕方以降は人の動きも落ち着き、夜になると在室人数も減っていきます。昼間の設定温度のままにせず、人が少なくなったら温度を見直すように注意してください。

【その他】

  1. トイレの「温水」「便座」設定がフロアや男女によって異なりました。
    (8階…男女とも便座・温水OFF、7階…男性は便座・温水ON(低)女性OFF、5階…男性は便座・温水ON、女性OFF)
    季節に応じたルールを作り、社内で周知遵守を行うとよいでしょう。
  2. 8階と5階に設置されているウォーターサーバーは常時電力を消費しているため、使用頻度によってはペットボトルの水を購入した方が省エネの場合があります。また、温水利用が少ない夏季は、ウォーターサーバーの温水使用を止めることをおすすめします。
  3. 7階と5階にポットがありましたが、実際の利用頻度を確認してみてください。1日20杯以下の利用であれば、電気ケトルを使い、必要な都度お湯を沸かす方が省エネになります。
  4. 屋上の空調室外機がフェンスに囲われているため、排気した熱が溜まりやすく、空調機の効率にも影響していると考えられます。空調機更新の際は撤去するなど改善が必要です。(ビルオーナーの方に話してみてください)