本所所在地 東京都千代田区 業種 会計事務所
診断実施先所在地 東京都千代田区 対象区分 事務所
敷地面積 5600㎡ 専有面積 2200㎡
全体の階数 地上9階
地下6階
自社の専有階 9階
築年数 46年 従業員数 200名
特徴的なエネルギー使用機器・設備 PC・モニタ:52kw/1h×200台(ノートPC含)
プリンター・複合機:30kw/1h×20台
サーバー:142kw/1h×3台

省エネ対策検討項目

エネルギー使用量と分析

エネルギー使用量と分析

現地調査における省エネのポイント写真

1.全館空調と個別空調 2.天井蛍光灯 3.空調機リモコンと区分表示
丸い吹き出し口が全館空調であるが、執務室では足りずに四角い吹き出し口の個別空調で補っている。
個別空調機:7.1kW 30台
執務室はブラインドを下ろし、全灯終日点灯。500~900ルクスあり、間引きが可能。
天井蛍光灯:32W 400本
個別空調は、室内温度計が28℃以上で任意に稼働、設定温度は26℃以上。
注意事項と区分の表示がされている。

総合所見

  1. 個人事業主である公認会計士や税理士の共同事務所であるという業務形態から、省エネの取組みは後回しにされる傾向があることはやむを得ず、そうした環境でもご担当はエネルギー管理についても勉強され、職場でがんばっておられます。しかし、省エネは経費削減であり、収支改善に直結し、売上げを伸ばすと同じ効果があることを認識され、是非トップダウン活動とされることを推奨いたします。
    そして、こうした活動を仕事先の企業にも広めていただきたいと存じます。
    具体的には、事務所の省エネ体制を構築してトップ方針をお示しいただき、ルールを定めて周知徹底させ、エネルギーデータを見える化し、また例えば執務室の空調機のコントローラは指名された者が管理するなどのよう運用方法を変えて、省エネ化を組織で取り組むようにすることを推奨いたします。
  2. 貴事務所の空調は、ビル管理会社が管理し電気料金が家賃に含まれる「全館空調」と、それだけでは足りずに8年前に追設され個別メーターで料金が請求される「個別空調」から成り立っています。現場を見せていただきましたが、エントランスやギャラ リー部は個別空調を止めていても涼し過ぎる位の23℃程度である一方、肝心の執務室は熱がこもっているような感じで個別空調を26または27℃に設定して稼働させておられました。
    このように、全館空調の吹き出し量のバランスが取れていないようですので、ビル管理会社に相談され風量の再調整をされることをお勧めします。そうすることで、執務室への全館空調の風量が増えて、その分個別空調の設定温度を上げたり、更には一部を止めることができ、省エネ化を図ることができます。
  3. 貴事務所の今年7月分の検針表を拝見いたしましたが、個別メーターによる電気使用量の中で、電灯負荷(照明・コンセント)の割合が70%を占めていました。遠隔業務を行う都合上パソコンは夜間もシャットダウンできない、3台合計で142kWのサーバーが終日稼働、昼休みは無く昼食時消灯もできないという種々の事情から、出来ることは天井蛍光灯の間引きと思われます。
    執務室の照度を測らせていただきましたが、日中ブラインドを下ろした状態で500~900ルクスと明るく、天井蛍光灯を間引ける余地は十分にあります。机上の照度を測りながら30~50%程度を間引けると推定いたします。
    もし、夜間に照度が不足する場合は、卓上LED灯の設置で補充することを提案いたします。明るい画面を見ながら行うパソコンの業務の場合、周囲が暗い方が集中できて良いという意見も聞きますのでご検討ください。
  4. 仕事柄、サーバーは最重要機器と存じますが、142kWが常時稼働しており、その消費電力は年間のベースロードとして大きな割合を占めます。また、個別空調はメーカー推奨の18℃に設定されており、ここの省エネ化も事務所全体での消費電力を削減するためには避けて通れないと存じます。
    従いまして、次回更新時は、是非消費電力や推奨空調温度にも注意を払われて、機種を選定することをお勧めします。
  5. 診断当日、拝見いたしました検診表では、複数あるメーター間で使用量が大きく異なることが分かりました。それぞれのメーターがどの負荷に繋がっているのかをビル管理会社に問い合わせいただいて、負荷の定格に見合った使用量なのか検証されることを推奨いたしました。省エネのヒントをつかむ手法の一つがこうした「差を見つけて、その原因をつかむ」ことですので、これから新しい省エネのネタが見つかるかも知れません。

備考

電気料金はビル管理会社より使用量と金額が明示されており、年間金額から21.2円/kWhを算出し費用計算に使用しました。